「おやど 小梅や」
家族経営の小さな旅館。大正時代の蔵をレストランとして再利用しながらの建替。

塩原温泉塩釜地区に古くからある温泉旅館。家族経営の小さな旅館だ。後継ぎとなる息子さんが東京から戻るのを機に、老朽化からの脱却のため建替となった、これからの旅館に相応しい設備、空間を作ることはもちろんだが、大正時代から残る倉庫となっていた蔵を残し、再利用することも要求の1つとなった。蔵で食事をとれるよう提案し、別棟だったその蔵へ、新築部から直接入れるよう半内蔵とした。建て替える本体で蔵を包むように計画した。

和を感じられる癒やしの旅館として、再訪者も多く評価も高い。それは、サービスや食事など旅館の努力のたまものだが、今も残る木の香りと視覚、触感も大きく影響している。見せかけではない、本物の木材による空間は人もその生活もなごませる。

建築事例概要

所在地
栃木県那須塩原市
用途
旅館
構造
木造
規模
地上2階
延べ床面積
494.66㎡

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