「釜石復興スタジアム 木造諸室」
‘19ラクビ―ワールドカップ
開催スタジアム

三層の鉄骨やぐらの工作物に事前に工場製作されたFSU工法の部材を持ち込み100㎡以内で各木造諸室を各層に数室載せることで構成された建物群です。木造諸室は、スタジアム運営事務室、会議室、ボールチーム室、ドーピングコントロール室、X線頭部診察室、フラッシュインタビュー室、ミックスゾーン、TGPラウンジ1と2、コマーシャルホスピタリティー室、報道関係者室、場内放送記録室等があります。内部は原則、木造構造壁躯体現しで、天井は断熱材をサンドイッチした屋根パネル現わしです。

周りにやはりFSU工法で創られた平屋のトイレ棟が5棟配置されています。スタジアムと鉄骨造の工作物の設計監理は梓設計で木造諸室の設計監理は結設計という、それぞれ市からの別発注の依頼で、JVではありませんでした。しかし木造諸室は鉄骨の工作物が完成してからの設置工事でしたが、工事期間はトイレ棟もあり、数ヶ月重なり、工程会議も双方参加しながらの協力事業でした。

地元の木材をふんだんに使用したいという市の意向から考えられた計画です。工事はスタジアムが大成建設で、木造諸室とトイレ棟が地元のリンデンバウム遠野という施工会社です。協力方法は多様であることの見本と言える事例です。

建築事例概要

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